蕁麻疹


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慢性蕁麻疹

 慢性蕁麻疹は蕁麻疹が6週間以上持続する場合と定義されています。その前に蕁麻疹とは膨疹(蚊に刺された後のように皮膚の一部が腫れた状態)が出現し、24時間以内に消失もしくは移動する発疹です。24時間同じ場所にとどまる場合は蕁麻疹ではありません。蕁麻疹の患者さんから原因は何ですかとよく尋ねられます。この文献はそれに答えるものです。この中でかなり原因として占めるのは一般的なアレルギーではなく、自己抗体と呼ばれるものです。そして抗体が認識して結合する抗原の特定の構造単位をエピトープと言います。それ以外に抗甲状腺抗体によるもの、さらに少ないもののヘリコバクター・ピロリ菌によものが報告されています。当院では甲状腺の自己抗体を有する方が多く見られました。しかし一般には小児の蕁麻疹は予後が良いです。

Chronic urticaria and autoimmunity in children

Kilic G
Pediatr Allergy Immunol 2010: 21: 837–842






蕁麻疹は多くの場合、急性蕁麻疹(発症から6週間以内に治癒)が多いのですが、その中から慢性に移行する方がかなりおられます。多くの場合、一般的な薬でコントロールできますが、難治の方もおられます。この論文は近年生物学的製剤が多くの分野で開発されてきていますが、蕁麻疹の世界でも開発されています。しかし未だ十分とは言えませんが、現在どの程度の段階にあるのかを解説されています。また蕁麻疹の患者さんが来られたときにどのような検査をすると難治かどうかをある程度区別できるかについても記載されています。